本文
第42号のコラムは、「全国棚田(千枚田)サミットの開催」です。
10月13日(日)、14日(月・祝)の2日間にわたり、ルネッサながとを主会場として、棚田の魅力を再発見!~美しいふるさとを未来へ~をテーマに、「第25回全国棚田(千枚田)サミット」を当市引き受けで、中国地方では初の開催をいたしました。
当日は、台風19号の接近に伴い、開催が危ぶまれましたが、6月に制定された「棚田地域振興法」成立後とのこともあり、多くの国会議員の皆様のご臨席の中、北は青森県から南は鹿児島県まで全国各地から参加をいただき、総勢で約800名のお客様をお迎えし、盛会裏に終えることができました。
大会のオープニングを飾ってくれたのは、油谷子供ミュージカルの29名の団員です。このサミットのために、棚田オリジナルバージョンを披露してくれました。
基調講演では、明治大学の小田切教授による『関係人口と農山村再生~新しい「地方創生」へ』と題し、地域外の人材と地域住民との関わりを深化・持続させることによる農山村再生の方策等について講演いただきました。
分科会では、人、事・物、土地にスポットを当て、市内からも3名のパネリストとして、それぞれの立場でご発言をいただき、棚田地域の抱える諸問題や解決策について、様々な角度から活発なご議論をいただき、有意義なディスカションを展開できました。
コラボ開催となった今年で7回目を迎えるアグリアート・フェスティバルでは、私もモデルに扮し、ファッションを生かした新たな農業者の取り組みのお手伝いに参加させていただきました。
夜の全体交流会では、地元のお酒と伝統料理での食のおもてなし、また鼓波会による太鼓演奏、油谷河原保存会による「棚田数え歌」の披露もあり、楽しい一時を過ごしていただけたと思います。
そして、2日目の棚田現地見学会では、お天気にも恵まれ秋空の下、棚田百選の東後畑や水田放牧の本郷の棚田など、地元住民との交流の輪も広がり、棚田新時代の幕開けとなる意義深いサミットとなりました。
閉会式では、新規就農者による本サミットの共同宣言を発表していただき、次回開催の山形県大蔵村に協議会旗の引継ぎを行い、無事に2日間の予定を終了することができました。
今回のサミットでの議論や交流を踏まえ、次世代に棚田というかけがえのない財産を確実につないでいくことのできるよう、さらに棚田地域振興に向けた取組を加速化させてまいりますので、引き続きご支援いただきますようお願いいたします。