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長門市油谷東後畑の棚田は、漁り火と水田が調和した優美な景観が特長で、農水省の「日本の棚田百選」に選ばれています。地元の農業関係者や有志からなる「NPO法人ゆや棚田景観保存会」が中心となり棚田の保全活動に取り組んでいますが、高齢化や担い手不足により、近年は耕作放棄地が散見されるなど、景観が損なわれつつあります。
この現状を打開するため、長門市の「美しい農村再生支援事業」の一環として、新たに設立された山口大学の学生ボランティアサークル「棚田・地域おこし学生応援隊」と地元が協働しながら棚田の保全活動に取り組むこととなりました。
5月18日(日曜日)、山口大学のサークル「棚田・地域おこし学生応援隊」のメンバー8名が長門市油谷を訪れ、第1回目の共同作業を実施しました。この日は、まず旧文洋小学校で棚田の歴史やこれまでの地域の取組内容の説明が行われ、その後、棚田で栽培されたハーブの種取りや乾燥ハーブ葉と茎を仕分ける作業に従事しました。
学生達は作業を行いながら、棚田での作業の大変さを理解するとともに、持続可能な棚田保全に向けたアイディアを出し合っていました。今後、「棚田・地域おこし学生応援隊」は定期的に棚田に訪れ、棚田の保全活動や体験プログラムの実施、SNSなどでの情報発信に取り組む予定です。