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1月28日(火曜日)、第8回和牛甲子園に出場した大津緑洋高等学校日置校舎(畜産班3年)の生徒7人が、市役所を訪れ市長に大会の報告を行いました。
この和牛甲子園は、全国の高等学校で飼育された牛を対象に、和牛飼育体験発表会及び和牛枝肉共励会を開催することで、農業高等学校の生徒に情報交換・交流の場を提供し、飼養技術と生産意欲の向上を図るとともに、農業の後継者・担い手を育成することを目的に全国農業協同組合連合会の主催で行われています。
今大会は、全国から26道府県40校が出場し、63頭が出品されました。
今回、4回目の出場となった大津緑洋高等学校日置校舎は、和牛飼育体験発表会(取組評価部門)と和牛枝肉共励会(枝肉評価部門)に出場。
和牛枝肉共励会(枝肉評価部門)では、黒毛和牛メス「まつりみどり」を出品。先輩から引き継ぎ、30カ月かけて酒粕とオリーブ粕の飼料を活用し飼育してきました。
報告会では、岩本絃暉さんと西山昇汰さんが和牛甲子園で発表した「Change the Future withまつり~酒粕とオリーブ粕の活用~」を発表。
酒粕やオリーブ粕などの食品製造副産物の活用やSNS発信などこれまでの取組や効果の検証結果などについて説明がありました。
次に、大会の成績などについて濱田先生から、成績や評価などについて報告がありました。
出品牛の成績は、枝肉重量が507キログラム、肉質等級がA4ランクで、目指していたA5ランクには届かなかったものの、近年、和牛肉の旨味や口当たりのまろやかさの指標として注目されているオレイン酸値が、55%あれば良質といわれる中、61.5%(全体2位/62頭中)あり、口当たりの良さを計るMUFA(一価不飽和脂肪酸)が64.6%(全体1位/62頭中)と、高い評価を得られ、酒粕やオリーブ粕の給与による肉質改善の成果があったとの報告がありました。
メンバーのリーダーである岩本紘暉さんは、「他校の枝肉は、見た目が違いレベルの高さを感じた。ただ、自分たちの枝肉は酒粕とオリーブ粕を与えたことで増体やオレイン酸値が向上し、食べやすく美味しい肉ができた」と大会を振り返りました。
今回の出品牛は、2月1日(土曜日)にアルク長門店で、生徒による販売イベントが行われる予定となっています。