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5月20日(月曜日)、油谷久富のほ場でスマート農業実証事業実演会が行われました。実演会は、地域農業の発展を目指す法人「一般社団法人アグリながと」が主催。長門市の農業が持続能な成長産業となるよう、ロボット技術やICTを活用した新しい農業の推進を目的としており、生産者や関係者ら約40人が参加しました。
今回実証に使われた田植機は、「ヤンマー:乗用田植機YR8DAVD(8条植え、可変施肥付きタイプ)」です。実演会の内容は、栽培管理システム「BASFジャパン:xarbio(ザルビオ)フィールドマネージャー」により、過去15年の衛星データから ほ場内の生育の傾向をAI 解析し、地力を推定したマップを作成します。そのマップデータを田植機に読み込ませることで、ほ場内で地力の強い箇所には少なく、弱い箇所には多く肥料を撒くことができる可変施肥機能により、過剰施肥を防止し、収量や品質の安定化につながります。また、直進アシスト機能により、田植機に不慣れな方でもまっすぐ植えることができるなど、生産者の作業省力化・低コスト化に繋がることが期待されています。
実演では、江原市長が田植機に乗車し、ハンドルから手を放した状態でも自動でまっすぐ進むことや地点により施肥量が異なることを確認しました。また、ラジコン草刈機「やまびこ:共立RCM600」の実演では、傾斜度約40度の畦畔を走行しながらスムーズに除草していました。
参加者からは、「肥料代が高騰する中、コスト低減につながる」、「初心者でも簡単に田植えをすることができる」、「斜面での草刈作業がラクになる」といった声がありました。
農業の担い手不足・高齢化が進む中、スマート農機を活用した効率化・省力化が求められています。市ではスマート農機導入の補助制度等を通じて、スマート農業の普及を図っていきます。