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2月3日(土)、三隅中学校で第53回立志式が行われました。
この立志式は、郷土の偉人「村田清風」を手本とし、古くから伝わる「元服」にならい、14歳を迎える年に志・誓いを述べ、生き方を考える式として、52年前に始まった歴史ある行事です。
この日、在校生や保護者、地域住民らが見守る中、誓いの言葉を壇上で述べたのは、2年生33人です。生徒は、親火から火を移したろうそくを掲げて、「常に相手を尊敬し、尊敬されるような人になる」「自分の可能性を信じ、何事にも挑戦していく」など大きな声で誓いを述べました。
その後、一人ひとりが強い意志を持って前向きに歩んでいく、また保護者への感謝の気持ちを込めて生徒会が選曲したという「未来へ」を2年生みんなで合唱しました。
生徒全員の誓いの言葉を聞いた山本道夫校長は「志という軸がぶれなければ、どんな壁でも乗り越えられる、どんな逆境にも耐えることができると思います。失敗を恐れず挑戦してほしい」と激励しました。
また式典後には、下関市教育委員会学校教育課生徒指導推進室ガイダンスアドバイザーの児玉典彦さんによる「未見の我」と題した記念講演が行われました。
児玉さんは、教員時代にがんの手術で声帯を無くし、講演では機器をのどにあてて話をされました。
講演の中で、なぜ「アンパンマン」はヒーローなのか?を生徒に問いかけ、生徒の回答を基に「いつも自分以外の誰かを幸せにしようと思って生きているから仲間がいる、仲間がいるから強い」と「誰かを幸せにする喜び」について説明。また、「少年漫画「ワンピース」や「スラムダンク」などが人気のある理由について「成長する喜び」や「困難を乗り越える喜び」がある。人は、困難を克服して成長することに喜びを見出すもの。日々の勉強などを頑張ったり、挑戦する中で新しい自分に出会える、皆さんの中には、まだ見たことのない自分がいる。その自分と出会えるように、まずは日々の学校生活を頑張ってほしい」と児玉さんから生徒にエールが送られました。