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7月1日(土曜日)、全国でも珍しい江戸時代中期から行われている虫送り神事「サバー送り」が東深川の飯山八幡宮で行われました。
サバー送りは、「サバーサマ」、「サネモリサマ」と呼ばれる2体のわら人形を飯山八幡宮から下関市まで送り継ぎます。「サバーサマ」は、稲の害虫ウンカが神格化したもので、「サネモリサマ」は源平合戦で討ち死にした斎藤実盛を指すといわれています。
住民がリレー方式で地域外に送り出していくことで、稲の害虫を追い払うもので、県の無形民俗文化財に登録されています。
飯山八幡宮で神事が行われた後、今年の引き受け地区の藤中自治会の皆さんにより、日置の長崎(ながさこ)地区にある線路下のトンネル内にサバーサマとサネモリサマが運ばれました。
神事を執り行った飯山八幡宮の上田宮司は「3年前に、ウンカの被害で大変なこともありましたが、今年はそのような被害がでないことを願うばかりです。お米は、日本人のスタミナ源であると思います。稲の語源は「命の根」という説もあるようで、日本人にとって切っても切り離せないものです。皆さんにも、お米をたくさん食べて欲しいと思いますね。」と話していました。