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全国でも珍しい虫送りの伝統神事「サバー送り」

ページID:0048309 更新日:2023年7月1日更新 印刷ページ表示
虫送り神事「サバー送り」

虫送り神事「サバー送り」
飯山八幡宮で行われた神事
「サバーサマ」と「サネモリサマ」の2体がトラックに積み込まれ運ばれた
わら人形はを日置上長崎地区へ運ばれた
ここから数か月かけて下関市まで送り継がれる

7月1日(土曜日)、全国でも珍しい江戸時代中期から行われている虫送り神事「サバー送り」が東深川の飯山八幡宮で行われました。

サバー送りは、「サバーサマ」、「サネモリサマ」と呼ばれる2体のわら人形を飯山八幡宮から下関市まで送り継ぎます。「サバーサマ」は、稲の害虫ウンカが神格化したもので、「サネモリサマ」は源平合戦で討ち死にした斎藤実盛を指すといわれています。

住民がリレー方式で地域外に送り出していくことで、稲の害虫を追い払うもので、県の無形民俗文化財に登録されています。

飯山八幡宮で神事が行われた後、今年の引き受け地区の藤中自治会の皆さんにより、日置の長崎(ながさこ)地区にある線路下のトンネル内にサバーサマとサネモリサマが運ばれました。

神事を執り行った飯山八幡宮の上田宮司は「3年前に、ウンカの被害で大変なこともありましたが、今年はそのような被害がでないことを願うばかりです。お米は、日本人のスタミナ源であると思います。稲の語源は「命の根」という説もあるようで、日本人にとって切っても切り離せないものです。皆さんにも、お米をたくさん食べて欲しいと思いますね。」と話していました。