本文
1月27日(木曜日)、道の駅センザキッチン横の岸壁において、大津緑洋高校水産校舎の実習船「海友丸」の出航式が行われました。
同校では毎年、専門的な知識と技術を習得し、船舶職員としての資質や人格の醸成のために遠洋航海実習を実施しています。今年は、同校海洋技術科の2年生25人、大津緑洋高校と福岡水産高校の専攻科1年生17人、船舶職員や指導教官など計70人が「海友丸」に乗船。新型コロナウイルス感染症対策として、乗組員全員が1月11日にPCR検査を行い、そのまま13日間で四国を一周する沿岸多目的航海を行い、発熱がないかを確認しています。仙崎湾からマーシャル諸島からマリアナ諸島海域へ向けて出航し、マグロ延縄実習などを行います。
出航式で村山晋一校長が「遠洋航海へ出航する実習生は今後の水産業、海運業を担っていく若者として期待されており、この航海の実現に向けて支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちを力に変えて、航海や操業に臨んでほしいと思います。安全で実り多い航海と、実習生が大きく成長して、仙崎に帰ってきてくれることを楽しみに待っています」とあいさつしました。
また、実習生代表の海洋技術科2年航海コースの中野友翔さんは、「遠洋航海実習はこれまでの授業で学んだことを実践できる良い機会です。残念ながらハワイへの寄港はかないませんが、実習を通じて船舶職員としての自覚や人格の醸成に期するという目的を達成できるよう努力します。どんな困難でも協力して乗り越え、一回りも二回りも成長し、全員が元気な姿で帰港することを誓います」と力強く決意を述べました。
その後、実習生は約200人の保護者や生徒らに見送られながら、3月2日までの35日間に及ぶ航海に出発しました。
実習生はメバチマグロ、ビンナガマグロ、キハダマグロなどのマグロ延縄実習や当直業務、航内学習などを行いながら、小笠原諸島父島や焼津港に入港し、3月2日(土曜日)に下関へ帰港する予定となっています。