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医学生、看護学生が木育と健幸百寿プロジェクトを学ぶ~やまぐち地域医療セミナー~

ページID:0036735 更新日:2021年8月25日更新 印刷ページ表示
木のおもちゃでの活用方法をオンラインで学生に配信

木のおもちゃでの活用方法をオンラインで学生に配信
岩本理事長が施設を紹介
フレイルのなかでも、口のはたらきの低下について詳しく説明した
おもちゃでの遊びが、体と心の両方のはたらきを向上させ、フレイル予防につながっている
学生はオンラインで参加したため、コロナ終息後は実際に訪問したいとの声が相次いだ

8月24日(火曜日)、25日(水曜日)山口地域医療セミナー2021in長門が開催されました。

このセミナーは、地域における医師および看護師不足が深刻化するなか、医学生、看護学生が長門地域の医療機関、介護福祉施設、地域コミュニティにおいて実習・体験することにより、地域医療のわかる人材の育成を目的に行われ、8人がオンラインで参加しました。

2日間にわたって実施されたセミナーのなかで、長門おもちゃ美術館では長門市が推進している木育や健幸プロジェクトとそれを活かしたフレイル予防の取組について学びました。

はじめに、長門おもちゃ美術館を運営するNPO法人 人と木 の岩本理事長が、木に囲まれたおもちゃ美術館の施設について、海と山のつながりを表現している部分やキッズクルーズ船「弁天」、木のたまごプールなどを紹介しました。

市農林水産課の林業振興担当者は、長門市では子どもが最初に出会うおもちゃは長門市の木で長門市の職人がつくったものであってほしいとの思いから、新生児に対し木のおもちゃを贈呈していることや森林を活用したアクティビティ、木製玩具を活用した介護予防プログラムなど木育と健幸百寿プロジェクトを融合させた取組を進めていることを説明しました。

また、高齢福祉課の地域包括支援センター担当者は、加齢とともに体や脳のはたらきが衰え、社会的なつながりが弱る「フレイル」という状態になる人が増えているが、早く気づき、正しい治療や予防をすることで元の健康な状態に戻ることができ、フレイルを予防することが健幸寿命の延伸につながることを話しました。

フレイル予防のため、長門市では今年度から出前講座を実施しており、講座では「アクティビティ・トイ」というおもちゃを活用した取組を行っています。高齢者がおもちゃでの遊びを通じて、指を動かし、脳を使って周りの人といっしょに楽しむことから、運動的効果や心理的効果、コミュニケーションの向上などが期待されています。

参加した学生は「新型コロナウイルス感染症が終息したら、おもちゃ美術館に実際に遊びにいってみたい。林業とフレイル予防の一石二鳥の取組に感銘を受けた」と感想を話しました。

また、岩本理事長は「実際におもちゃ美術館で体験してほしい。若い人の感性で新しいおもちゃの遊び方を提案していただけたら」と期待を込めていました。

医学生や看護学生は、おもちゃ美術館のほかに訪問看護ステーションやサロン、病院におけるコロナ対応などについてもオンラインで学びました。