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7月20日(火曜日)、香月泰男美術館で改修等工事完了報告会が開催されました。香月泰男美術館は改修工事のため昨年末から閉館していましたが、収蔵庫の増床、ウォールケースの設置、アトリエ鑑賞部のガラス化などの工事が無事完了し、報告会の開催となりました。
はじめに主催者を代表して江原市長が、「美術館には作品を「見せる」ことと「守る」ことの両方の役割が求められています。その2つのバランスをうまくとりながら、後世に香月画伯の作品を伝えていきたいと思います。お客様の意見を取り入れながら、改修工事を行い、アトリエはほんの少し中に入れるように工夫し、以前と変わったと思っていただけるかと思います。工事を終え、今日を迎えることができたのは、関係者の皆様のご尽力のおかげです」とあいさつするとともに、5月に逝去された香月婦美子さんにかわり、7月20日付けで香月画伯の次男の香月理樹さんと次女の斎木敞子さんの名誉館長就任の報告が行われました。
続いて、大谷副市長が今回の改修工事の経過報告を行い、アトリエの中が見えやすくなったことや3,000点を超える作品や資料を保管する収蔵庫を増床したこと、トラックヤードを整備し、作品の搬出入が容易になったことなどが説明されました。収蔵庫は65平方メートルから152平方メートルと拡大しました。
また、大型のウォールケースを設置し、今まで展示することが困難であった掛け軸が展示可能となったことや来年度以降にはシベリヤシリーズを県立美術館から借用して展示することについても説明がありました。
7月21日からは企画展「香月泰男のフランス」が10月11日まで開催されます。また、香月泰男の生誕110周年記念事業として、宮城県など全国5会場での巡回展がスタートしています。