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4月10日(土曜日)、山口県漁業協同組合と漁業者、市職員などが参加し、三隅野波瀬漁港でナマコ資源の増大を図るための小型漁礁及び採苗器の設置が行われました。
近年のナマコ需要の拡大に伴って漁獲量が増大したことにより、資源量が少なくなってきていることが課題となっています。そこで、ナマコの天然資源を効果的に維持・増大させる漁場づくりを行い、長門地域のナマコ資源の増大を目的とする「生産力向上チャレンジ推進事業」の取り組みとして小型漁礁と採苗器の設置が行われたものです。
はじめに、漁業者は、小型漁礁の製造メーカーから設置の効果説明を受けたのち、採苗器の準備と作成を行いました。それから、漁船に採苗器と小型漁礁を積み込み出航。波の穏やかな防波堤付近と釣りデッキの海底に小型漁礁を20個設置しました。
設置を終えると漁業者は、「この実証実験で、ナマコ資源の増大につながるとうれしい」と話していました。
今後夏にかけてナマコの生育状況をモニタリングし、事業の効果を確認する予定となっています。また、今年度は油谷湾においても同様の実証実験を行うこととしています。