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1月27日(水曜日)、大津緑洋高校大津校舎でオンライン修学旅行が行われました。同校では、沖縄への修学旅行を計画していたものの、新型コロナウイルス感染症拡大のために中止となりました。そのため、教職員が沖縄や香港、イギリスとオンラインでつないだ探究学習を企画し実施されたものです。
修学旅行に行くはずだった2年生83人は交流テーマごとに4つのクラスに分かれて、それぞれテーマに沿った学習を行いました。
国際交流をテーマとしたクラスでは、香港とイギリスとをオンラインでつなぎ、香港在住のDoraさんとイギリスに留学中の鈴木田さんが現地からそれぞれの地域の情勢について説明しました。
香港では1970年代から自由貿易を進めた結果、外資を多く受け入れて急速に発展し、いろいろな国から移住する人が多く、文化の多様性に富んでいることや一国二制度の原則が中国による政治介入の強まりからあいまいになりつつあり、激しい反対運動が起こっていることなどを生徒は学びました。
また、鈴木田さんは、イギリスにおいても多くの人種や文化が混在し多様性を認め合っていること、EUから脱退したことなどを現地に住んでいる人ならではの目線でわかりやすく説明しました。
2年生の西嶋万尋さんは「修学旅行がなくなったことはさみしく、思い出を作りたかったが、このような形で海外と交流し、学べたことはうれしい。将来は海外で働くか英語に関する仕事をしたいと思っているので、国際交流に関する話を聞けたのはよかった」と感想を話しました。
他のクラスでは沖縄の琉球大学の研究者とつながり、地域創生や地域の医療・福祉について交流学習を行い、オンラインでの修学旅行を楽しみました。