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ハンターの中野博文さん製作の鹿革鉛筆キャップを児童に贈呈

ページID:0033947 更新日:2021年1月12日更新 印刷ページ表示
ひとつずつ紙包装された鉛筆キャップを受け取る児童

ひとつずつ紙包装された鉛筆キャップを受け取る児童
生の鹿皮を持参して説明するハンターの中野博文さん
鉛筆をキャップにはめ込む児童
命の大切さをうったえたハンターの中野博文さん

 1月12日(火曜日)、俵山小学校でハンター中野こと中野博文さんが製作した鹿の革の鉛筆キャップの贈呈式が行われました。

 鉛筆キャップは俵山の地域経営会社、株式会社SD-WORLDから俵山小学校全児童29人に対して贈呈されました。贈呈式では、俵山小学校の5・6年生9人が出席し、児童がひとりずつが、かごに乗せられた鹿の革製の鉛筆キャップを選んでいました。

 贈呈した株式会社SD-WORLDの藤永義彦社長は、「子どもは俵山の宝です。この俵山の鹿の革でつくられた鉛筆キャップを学校生活で使っていただき、いっぱい学んでいっぱい遊び、いっぱい運動してください。」とあいさつしました。

 また、鉛筆キャップを製作した中野博文さんから、「俵山ではよく見られる鹿の革でつくりました。私はハンターなので、鹿を殺してお店に出す仕事をしています。鹿や猪も牛肉や鶏肉と同じように誰かが殺して、誰かが精肉にしています。長門市は獣害被害が多く、鹿の数はどんどん増えています。人間の勝手な都合ではありますが、捕って数を減らさなければなりません。殺すだけでなく、ジビエを食べたり、革や角をとことん有効活用していくことが礼儀だと思います。」と子供たちに命の大切さについて話しました。

 贈呈式に出席した児童は、「鉛筆キャップはプラスチック製しか使ったことがなかったけど、鹿の革でできていると聞いてびっくりした。鹿は害獣と言われているけどかわいいとも思います。私も命を大切にしたい」と話していました。

 贈呈式後に中野さんは、「子どもたちが耳を傾けて話を聞いてくれた。誰かが殺したものを食べているのが人間。それをふっと気づくきっかけにしてほしかった。鉛筆キャップは楽しみながら使ってほしい。」と話しました。

 中野さんは、冬場は主に狩猟を行い、夏場に革製品の製作を行ってます。作品はすべて手作りのため、鉛筆キャップをひとつ製作するのに30分以上かかるとのことです。