本文
9月29日(金曜日)、 約30年ぶりに葺き替えが行われる村田清風旧宅の茅葺屋根について、葺き替え現場の見学会が開催されました。この見学会は、文化財や地域の歴史に対する理解を深め、文化財保護への意識を醸成することを目的に開催されたものです。
第2回となった今回は、茅を葺き上げていく工程を見学しました。茅葺屋根の減少に伴い茅葺職人の数も減少してきており、その技術は珍しいものとなっています。担当者から葺き替え現場の案内や、道具の説明などが行われ、参加者は日頃目にすることのできない光景に驚きの表情を浮かべていました。
○国指定史跡 村田清風旧宅及び墓
長門市三隅の偉人・村田清風(1783-1855)が、生まれてから19歳までと、晩年(63歳から73歳で亡くなるまで)を過ごした家。清風はその人生の大半を萩で過ごしたが、自身の生まれ育ったこの家を「三隅山荘」と呼び、度々帰省していた。主屋は天明2年(1782)に建てられたと伝えられている。敷地内には、ほかに籾蔵、厩、湯殿、井戸などがあり、昭和16年(1941)に史跡に指定された。