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豊作を願って~虫送りの伝統神事サバー送り~

ページID:0041104 更新日:2022年7月2日更新 印刷ページ表示
虫送り神事「サバー送り」

虫送り神事「サバー送り」
飯山八幡宮で行われた神事
わら人形はを長崎地区との境目まで運ぶ。
これから、黄波戸、古市、油谷久富、人丸、河原、伊上を経て下関まで運ばれる。
最後はぼろぼろになった時点で燃やされたり海に流されたりすると言われているが、どうなるかは飯山八幡宮の宮司もわからないという。

7月2日(土曜日)、江戸時代から行われている虫送り神事「サバー送り」が東深川の飯山八幡宮で行われました。

サバー送りは、「サバーサマ」、「サネモリサマ」と呼ばれる2体のわら人形を飯山八幡宮から下関市まで送り継ぎます。「サバーサマ」は、稲の害虫ウンカが神格化したもので、「サネモリサマ」は源平合戦で討ち死にした斎藤実盛を指すといわれています。

住民がリレー方式で地域外に送り出していくことで、稲の害虫を追い払うもので、県の無形民俗文化財に登録されています。

飯山八幡宮で神事が行われた後、今年の引き受け地区の役員により抱えられ、西深川境川方面に向けて出発しました。境川に到着するとサバーサマ、サネモリサマのお弁当である「オゴク」を自治会の人に手渡しました。その後、日置の長崎(ながさこ)地区にある線路下のトンネル内にサバーサマとサネモリサマを運びました。

神事を執り行った飯山八幡宮の上田宮司は「サバー送りを行うことで、稲に虫がつかないようお祈りするばかりです。2年前のようなウンカの被害もそうですが、今年は降雨が少なく水も心配だと聞いています。長門のお米が実るよう祈っています」と話しました。

わら人形は長崎地区から黄波戸、古市、油谷久富、人丸、河原、伊上を経て下関市豊北町粟野まで運ばれます。最後はぼろぼろになった時点で燃やされたり、「サバーサマ、カラヘイケ」と唱えて海に流されたりすると言われています。