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6月3日(金曜日)、県内初の取り組みとなる赤ウニの試験養殖が大浦漁港で行われました。
これは、山口県漁業協同組合と漁業者が地域における課題等を解決するための取り組みとして、水揚げ量が年々減少傾向にある赤ウニの試験養殖を行い、県や関係機関と連携し、新たなブランドの構築と安定した収益が得られる産業の確立を図ることを目的としています。
最初に試験養殖を視察した江原市長が「本日赤ウニの試験養殖を行うことを非常に楽しみにしておりました。漁業を取り巻く環境は後継者不足や燃料費の高騰など、厳しいものになっています。これからもしっかりと地元漁業の振興を図ってまいりたいと思っています」とあいさつしました。その後、カゴへ赤ウニの種苗を移設する作業を行い、作業終了後は海上にある筏へ移動。試験養殖の筏へ養殖カゴを設置する作業が行われました。試験養殖に係る赤ウニ種苗は1,000個・20mm、1カゴ約50個程度(計20カゴ)の種苗を投入し、8月~9月以降育成状況により3回程度分養し約30個程度のカゴ数となる予定です。
山口県漁協大浦支店運営委員長の井上良助さんは、「数年前から赤ウニ減少の問題に対し、どうしようかと考えていたところ、市から手助けできることはないかと提案をいただきました。赤ウニの養殖は初めてのことで手探りの状態ですが、しっかりと育てていくとともに長門市のブランドとして売り出したいと思っています。来年の7月頃を目途に製品にするかどうかの判断をしたいです」と試験養殖を行った感想と安定した収益の確保に対する期待を話しました。