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5月13日(金)、油谷久富のほ場でスマート農業実証事業実演会が開催されました。
この会は、地域農業の発展を目指す法人「一般社団法人アグリながと」が主催。長門市の農業が持続可能な成長産業となるよう、ロボット技術やICTを活用した新しい農業の推進を目的として開催され、生産者や関係者らが参加しました。
はじめに江原市長が「今回はドローンで上から種子を播(ま)くだけでなく、打ち付けて埋める方式のものを実演します。市ではスマート農業への支援も行っていますので、実演を見ていただいて皆さんからたくさんのご意見をいただきたいと思っています」とあいさつ。
その後、「ドローンによる直播」「ラジコン草刈機」「水管理システムセンサー」の3つのスマート農機による実演が行われました。
ドローンは上空から種子を射出し埋め込む方式の新しい技術を使ったもので、山口県では初めての実演となりました。
直播の課題に立ち向かうために新しい技術で処理を施した種子「リゾケアXL」をドローンに補充。スマートフォンでほ場の状態を確認しながら、操縦は全て自動で行われました。
離陸したドローンは効率よく種子を播き、参加者が見守るの中、約40アールの水田を約15分であっという間に直播を終えました。上空から射出した種子は土の中に埋め込まれていました。
次に、2種類のラジコン草刈機「agira9500」「クボタ:ARC-501」の2台で斜面の草刈りを実演しました。
最後に、ほ場に設置されたセンサーによる水管理システムの見学も行われました。タブレット端末で、センサーが設置されたほ場の水位の状況を確認することができました。
農業の担い手不足・高齢化が進む中、担い手の確保ど同時にスマート農機などを活用した農業の効率化や省力化が求められています。市ではスマート農業に取り組む農家に対して補助金を交付するなど、農業の成長産業化を推進しています。