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~通の伝統をいつまでも~通鯨唄引継ぎ式が開催

<外部リンク> 印刷用ページを表示する 掲載日:2022年2月25日更新
6年生との最後の鯨唄を披露

6年生との最後の鯨唄を披露
前田憲明校長は「鯨唄は変えてはならない不易なもの」と語る
「鯨がきたぞ~」の掛け声で鯨唄が始まる
6年生から5年生に法被とバチが引き継がれた
最後は通鯨唄保存会のみなさんと記念撮影

 2月25日(金曜日)、通地区で唄い継がれる長門市無形民俗文化財「通鯨唄」の引継ぎ式が、通小学校で行われ、全校児童、通鯨唄保存会、地区住民、教職員が参加しました。

 「通鯨唄」は、約400年前に長州毛利藩直営の通鯨組の人々が、全ての集いで唄いならしてきた労働歌であり、祝い唄です。この「通鯨唄」を唄い継いでいこうと同校では、昭和63年から伝承活動に取り組んでおり、平成2年からは6年生が下級生に引継ぎ式を行っています。 

 引継ぎ式では、はじめに全校生徒15人による鯨唄「祝え目出度」と「朝のめざめ」を披露。子どもたちは、鯨への哀悼と感謝の気持ちを表す揉み手を行いながら、張りのある歌声で歌い上げました。その後、6年生から下級生に法被と太鼓のバチを引継ぎました。5年生は「通の伝統を守っていきます」と力強く応え、1年生から5年生のみで「祝え目出度」を唄い、伝統を引き継ぎました。

 6年生を代表して村田晴規さんが、指導した通鯨唄保存会のメンバーに対し、「練習の際に的確なアドバイスをいただきありがとうございました。鯨唄は通の宝物です。今後も後輩たちのご指導をよろしくお願いします」とお礼の言葉を述べました。

 通鯨唄保存会の方は、「練習の時に指摘した部分を本番ではしっかりと修正できていました。良い引継ぎ式だったと思います」「6年生は最後の披露となりましたが、素晴らしい鯨唄でした。これから引き継ぐ1~5年生がもっと上手に歌えるようにしっかり教えます」と話していました。

 通小学校の前田憲明校長は、「素晴らしい引継ぎ式ができ、一人ひとりが充実した表情をしていると感じました。不易と流行という言葉があります。不易とは時代が変化しても変えてはいけないという意味で、鯨唄は絶対に変えてはならない不易のものだと思っています。地道に泥臭くでも唄い継いでいってほしいです」と語りました。

 6年生の森本淳一さんは「鯨唄は毎年やっているけど、今年は受け継ぐ側から引き継ぐ側になり、立場が変わったことで責任感がありました。通小学校では鯨唄や遠泳大会など色々な経験をすることができ、通に生まれてよかったと思っています」と充実した表情で話しました。また、バチを引き継いだ5年生の藤井陽香さんは「来年も6年生のように歌いたいと思いました。6年生の立場になるので、後輩にはわかりやすく、自分が大切に思っていることを伝えていきたいです」と決意を語りました。