本文
11月3日(水曜日)、油谷向津具の本郷の棚田で「~草刈はスポーツだ~mukatsuku!?草刈サミット」が開催される予定でしたが、悪天候によりイベントは中止となりました。そこで急遽、向津具公民館にて草刈がスポーツに匹敵する運動効果があることを説明するセミナーが行われました。
このイベントは、急勾配な棚田の草刈作業は重労働で”ムカつく!”状況をポジティブに打開する策として、草刈作業にスポーツの要素を取り入れ、海と空のコントラストが映える「本郷の棚田」を舞台に、ただ美しく草を刈るだけに没頭する非日常的な体験を通して、ココロとカラダを達成感や爽快感で満たすとともに、草刈機の操作技術、棚田をはじめ自身が暮らす地域の景観維持に寄与する意欲の向上を目的として企画されたものです。
まずは草刈機についての説明が行われ、「長時間の作業を楽に行うコツ」や「燃料をなるべく長持ちさせる方法」などについて質問が挙がりました。その後、草刈がスポーツに匹敵するほどの運動効果があることが説明され、参加者は草刈の意外な効果に驚いていました。最後に参加賞として、地元で作られた干しシイタケ、さつまいも、お米、本郷の棚田がデザインされた切手が贈られました。
むかつく地域協議会の集落支援員で、健康運動指導士でもある池永一恵さんは、「棚田は農家の方々にとって維持が難しく、耕作放棄地も増えているなどネガティブな印象を持つ人もいると思います。このイベントによって農家の人は体を休め、参加者の人は棚田の景色を見ながら草刈をスポーツとして楽しむという良い関係が生まれます。みんなで草刈をスポーツとしてポジティブに楽しむことができたらと思っています」と話しました。