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10月10日(日曜日)、長門おもちゃ美術館で第2回かまぼこ板キャンバスコンクールの最優秀賞受賞者に対する表彰式が行われました。
このコンクールはフジミツ株式会社と長門おもちゃ美術館が主催したもので、「私の夏の風景」をテーマに7月から8月にかけて作品を募集し、県内外の2歳から17歳までの幅広い年齢層から295点の応募がありました。その中から審査員を務めたイラストレーターの尾崎眞吾さん、木彫作家の川浪茂さん、元保育園長の鹿島和子さんの3名による厳正な審査により、最優秀賞3点、優秀賞10点、入賞100点が選ばれました。
表彰式でフジミツ株式会社の藤田取締役副会長は「昨年を上回る応募をいただきありがとうございます。どれもすばらしい秀作で感動しました。応募された皆さんの発想力や表現力に勉強させられた思いがします」とあいさつをしました。
次に審査員の講評として「生活感や温もりの伝わる、心が和むような作品が全部で295点も集まりました。全体的にテレビやYouTubeなどで見る既存のキャラクターの絵を描いた作品が少なくてとてもよかったです。板の利用に関しても、立体的に使ったり、サイズの違うかまぼこ板を利用していたり、無垢の板を木として利用しそこにカブトムシやクワガタを描いたり、様々な発想、工夫、意外性が見て取れました。小さな子でも親の協力をきっかけにして、子どもならではの着眼点、アイデアを伸ばしていってほしいと思います」というメッセージが紹介されました。
最優秀賞に選ばれた3名(うち1名は欠席)には杉の木で作られた表彰状が授与されました。
最優秀賞を受賞した伊藤尊心さんは「家にクワガタが飛んできたのでそれを描こうと思いました。うしろの風景も丁寧に描きました。クワガタの体を上手に描くのが難しかったです」と振り返りました。また、油谷小学校4年生の今津結音さんは「受賞できてうれしい。コロナで外出できず、お姉ちゃんたちと家でヨーヨーすくいなどをして楽しかったところを描きました。座っているところを立体的にするために3枚のかまぼこ板を使いました」と工夫した点について話しました。
作品展は10月13日(水曜日)まで長門おもちゃ美術館で展示されるほか、11月に市役所ロビーでの展示も予定されています。
※最優秀賞受賞者
伊藤尊心さん(浅田小学校4年生)
今津結音さん(油谷小学校4年生)
仁保朝翔さん(広島県在住、3歳)