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7月9日(金曜日)、俵山で健幸出前講座「おもちゃと遊びとオーラルフレイル予防」が開催されました。
「オーラル」は口(くち)、「フレイル」は心身の機能が低下し要介護状態になる前の段階のことを意味します。口(オーラル)を介して起こる体の衰え(フレイル)は、老化の始まりをいち早く示す重要なサインとなっています。
長門市では今年度から高齢者の保健事業と介護予防の一体的な取組を強化し、出前講座でオーラルフレイル予防についての学びの機会や、NPO法人 人と木と協働して「おもちゃ」との触れ合いの機会を提供することで、高齢者の生活の質を向上することを目指しています。
市内第1号となる講座は、俵山郷地区のサロン「郷ワイワイサロン」で開かれました。
はじめに、チェックシートで自分のフレイルの程度を確認。長門市地域包括支援センターの職員による講座では、オーラルフレイルの説明から、舌や口唇のトレーニング方法などについて話があり、参加者はうなずきながら聴講していました。
そのあと、NPO法人 人と木の岩本理事長が、2回目の講座で登場する「おもちゃ」の一部を紹介しました。健康の講座に「おもちゃ」が登場するのは珍しいことです。
郷ワイワイサロン代表の吉村多能志さんは講座を振り返り、「自分自身も噛む力が弱くなったと感じており、今回の講座ができてよかったと思います。おもちゃは子どもたちだけのものではなく、大人も楽しめるということを知りました。次回も楽しみです。」と話しました。
この健幸出前講座は全2回で、次回は11月に開催予定とのことです。
歯科検診をした人で、口の健康のリスクがある人は長門市で24.2パーセントとなっており、山口県の平均15.0パーセントより約1.6倍も高くなっています。市では出前講座などを地域で開催しながら、オーラルフレイルの予防に取り組んでいく予定です。