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空っぽのウニが立派に成長~畜養ウニの試食会が開催~

<外部リンク> 印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月17日更新
左が蓄養前の空っぽウニ、食後ではありません。右が蓄養後のウニ。身の付き方が全く違います。

左が蓄養前の空っぽウニ、食後ではありません。右が蓄養後のウニ。身の付き方が全く違います。
三隅の飲食店「いさ路」で行われた試食会。
漁業者や飲食関係者らが試食。天然ものに負けない味。
マルヤマ水産有限会社の山田代表、磯焼け問題や新しいビジネスモデルに挑戦している。
無添加のため、苦みがない。殻付きのウニは採れたてならではの食べ方。三隅の飲食店「いさ路」で週末に数量限定で販売される。

6月17日(木曜日)、畜養ウニの試食会が三隅の料理店「いさ路」で行われ、漁業や飲食、行政の関係者ら約10人が出席しました。

現在、海ではウニの食害や環境変化などにより「磯焼け(いそやけ)」という問題が起きています。また、一方で、中身が空っぽのウニは漁獲の対象とならず放置され、増えすぎているという問題も起きています。
海でとった空っぽのウニを捨てずに水槽で畜養して、食べられる大きいウニに育てる試験を、市内にあるマルヤマ水産有限会社がウニノミクス株式会社と協力して行っています。

今年の3月末から通で畜養試験を開始し、ウニが育ってきたことから関係者やメディア向けに試食会が開催されました。

空っぽのウニから11週間、畜養されたウニは当初とは比べ物にならないほど中身が育っていました。

はじめに、マルヤマ水産代表の山田さんが「昨年からアカモクが採れなくなり、原因を探っていたところウニの食害による磯焼け問題を知りました。そこからウニノミクスさんのビジネスモデルを知り、協力を得て、3月から試験的に畜養をすることになりました。長門の海をみていると、磯焼けの海にウニがゴロゴロとおり、この事業が長門に必要であると感じています。」とあいさつ。

次に、技術協力を行っているウニノミクス株式会社の西野さんが「本来であれば捨ててしまうウニを、お譲りいただいてウニを畜養しています。畜養ウニを食べていただけるほど、磯焼けの原因の一つであるウニの除去につながります。関わっていただく漁業者の方、飲食店の皆さんの事業も活性化していきたいと思っています。」とあいさつしました。

その後、試食会がスタート。ウニを試食した漁業者や飲食関係者からは、「天然のものと同じ味」「甘味があり、身がしっかりしている」「食べ応えがある」など、驚きと共に感想が次々と挙げられていました。

試食会に参加した漁業者の中原大志さんは「最初は半信半疑でしたが、今日、畜養されたウニを試食してびっくりしました。天然のもののような風味がありました。近年、磯焼けが原因で海の資源が減っていますが、このような取組が広まり、昔のような藻場のあふれる海になってほしいと思います。」と感想を語りました。

マルヤマ水産代表の山田さんは、取材に対し、「漁業者の方からも味が良い、という言葉をきくことができてよかったです。ウニを採ってくれる人がもっと増えてほしいです。また、お客さんにも食べたいと思っていただき、磯焼け問題の解決のひとつとなるこの事業モデルを知っていただきたいです。ウニをこのまま殻付きで食べる経験は中々できないので、より多くの方に体験してもらいたいなと思います。」と述べました。

来週には、先月、ウニの畜養現場を見学した通小学校の子どもたちにむけて試食の機会を設ける予定とのことです。

また、試食会の会場となった飲食店「いさ路」では、この畜養されたウニを採れたてのウニとしてメニュー化し、週末に数量限定で販売するとのことです。