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2月26日(金曜日)、長門市しごとセンターとオンラインで、「ワーク・ライフ・バランスについて考えるシンポジウムinながと~働く人と経営者、両方の立場から~」が開催されました。
これは、女性活躍推進事業の一環として開催されるもので、男女がともに働きやすい環境・意識づくりのために、シンポジウムでのお話を通じて参加者が「自分らしい」働き方やワーク(仕事)・ライフ(生活)・バランスについて考えることを目的としています。
はじめに、主催のNPO法人つなぐの理事長 岡藤明史さんが「時代の変化により新たな価値観がどんどん生まれています。その中で、一人ひとりが豊かに生きるためには、働くこと、教育を受けること、家族を大切にすることなど色々あると思います。このシンポジウムが参加されている方にとって豊かな時間になればと思います。」とあいさつしました。
コーディネーターの株式会社ライフスタイル研究所の代表取締役 船崎美智子さんの進行によりシンポジウムがスタート。
今回、パネリストとして集まったのは、株式会社油谷湾温泉ホテル楊貴館の代表取締役 岡藤智加子さん、株式会社丸久福川店の店長 早川弓枝さん、山口県立大津緑洋高等学校の教諭 矢野孝明さんの3人。はじめに、パネリストから自己紹介がありました。
岡藤さんは長門市油谷に嫁ぎお子さんにも恵まれましたが、夫の急死により事業の代表を引き継がれました。「大変な時もありましたが、たくさんの人の助けにより、仕事も家庭も含めて幸せな人生を歩いてるなと思います。どんな仕事でも一つひとつ誇りをもって行うことが大切だと思います。大変なこともいっぱいありますが、幸せなこともいっぱいあります。家族だけでなく職場でも社会でも、たくさんの人と触れ合うことは人生を豊かにしてくれます。」と語りました。
早川さんは、子育てをしながらスーパーマーケットでの勤務をはじめました。仕事でもさまざまなことにチャレンジし、女性最年少で店長になりました。「3人の子どもが小さい頃は自分がお弁当を作っていましたが、大きくなると子ども自身でつくってもらうようになりました。出張などで自分がいないときにとても頼りになっています。仕事は効率よく行い、家庭に持ち帰らず、家族との会話や時間を大切にしています。」と話してくれました。
矢野さんは3年3か月の育児休業を経験されています。高校の先生になる前は、青年海外協力隊として活動もされていました。「色々と悩みましたが2人で話し合い、仕事でもしっかり準備して、育児休業をとることができました。性差に関係なく、お互いに働く権利があります。女性にとって働きたいのに働けない、やりたいのにできないという環境は改善しなければならないと思っています。育児休業がごく普通の選択肢として普及していくことが大切だと思っています。」と話しました。
その後、コーディネーターの船崎さんの進行のもと、お話がどんどん広がり、仕事での充実感ややりがい、家族との暮らしや子育ての経験、息抜きやリフレッシュ方法、地域社会とのかかわり方などさまざまな経験や思いが語られ、参加者はパネリストのお話をききながらワーク・ライフ・バランスについて考えを深めました。