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2月18日(木曜日)、山口県立大津緑洋高等学校でオンライン会議を活用した海外の大学教員との授業が行われました。
参加したのは大津緑洋高校の2年生83人と、ハワイ大学教育学部 ダスティン・クラウザー(Dustin Crowther)准教授です。
新型コロナウイルス感染症の流行により、大津緑洋高校はALT(外国語指導助手)を迎え入れることができず、生徒は英語のネイティブスピーカーと直接交流する機会が減っている状況でした。そんな中、大津緑洋高校の英語科教諭の生月彩花さんが指導する「コミュニケーション英語2」の授業で、今回のオンライン授業が実現。ダスティン・クラウザーさんは生月さんの高校時代のALT(外国語指導助手)だったそうです。
ハワイとの中継が繋がると、司会の生徒2人の進行で授業が進みます。
挨拶のあと、さっそく、7人の生徒がハワイにいるダスティン・クラウザーさんに向けてプレゼンテーションを行いました。テーマは「ジャポニズムや海外に影響を与えた日本のヒト・モノ・コトなど」。100円均一ショップや武士道、浮世絵や着物、スポーツで活躍する日本人やロボットなどについて全て英語でスピーチしました。
スピーチを聞いてダスティン・クラウザーさんは「とても素晴らしいプレゼンテーションでした。みなさんのエネルギーを感じました。発音や表現はもちろん、はじめに質問を投げかけたり、写真やイラストなどを効果的に活用したりするなど、工夫がされており楽しくプレゼンテーションを聞くことができました。」と話してくれました。
その後、ダスティン・クラウザーさんはハワイのことばや文化・自然、また、自身の研究テーマである「グローバル言語としての英語」について講義を行いました。講義の中で、「英語が母国語の人は世界の英語話者の中25%、そのほか75%の人は母国語以外の言語として英語でコミュニケーションをとっています。完璧な発音・アクセントが重要なのではなく、相手への伝え方が大切だということです。」と話しました。
質疑応答の時間では生徒から、別の国を訪れたときに気をつけることや英語の学び方などの質問があり、やりとりを通じて交流を深めました。
授業を終えて、「着物」についてスピーチした馬嶋美羽さんは「緊張しましたが久しぶりに英語のネイティブスピーカーの方と交流ができ、貴重な経験になったと思います。スピーチの発音や内容を褒めていただいてモチベーションが上がりました。『完璧な発音より、相手への伝え方が大切』というお話を聞き、これからもコミュニケーションに対して積極的になっていこうと思いました。」と話してくれました。
オンラインを活用して遠くハワイのダスティン・クラウザーさんとの授業を受けた生徒たちは、英語のネイティブスピーカーとの交流を通じて英語でのコミュニケーションを学びながら楽しんだようすでした。