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6月27日(金曜日)、香月泰男美術館で学芸員によるギャラリートークが行われました。
現在、美術館では企画展「香月泰男美術館の表現-石と水」が開催中で、ギャラリートークは学芸員が展覧会の見どころなどを来館者にお話しする催しです。
香月泰男美術館の丸尾学芸員が、約10名の参加者に対し、作品をひとつひとつ解説しました。企画展のチラシを作成する際に作品と同じ色を出すのに苦慮したことや香月の作品には川や冬をテーマにした題材が多く、シベリア抑留の記憶がそのような作品を多く残したことにつながっているのではないかなど学芸員ならではの話も聞くことができました。
作品を照らしているスポットライト以外の照明を落として、明るい時との見え方を比較する試みもありました。
丸尾学芸員は「絵画を見るときに、それぞれ作品ごとの風景や音を想像しながら鑑賞してみてください。どんな音が聞こえますか」と参加者に問いかけをしていました。
市内から参加した河野さんは、「学芸員の説明があり、たいへんわかりやすかった。石と水をテーマにした作品だけでもたくさんあり、チラシに印刷するときの色の出方など裏方の話を聞くことができたのもよかった。石のオブジェはさまざまな角度から鑑賞できておもしろいです。」と話していました。
企画展「香月泰男美術館の表現-石と水」は8月31日まで開催中で、7月19日と8月22日にもギャラリートークが行われる予定です。