本文
11月2日(土曜日)、長門市三隅滝坂地区の黄幡社で県指定無形民俗文化財(国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)に指定されている滝坂神楽舞が行われ、地域住民ら約70人が見守る中、14演目の舞が奉納されました。
滝坂神楽舞は、黄幡社建立当時、飢饉に襲われ牛馬が病気に倒れたため、氏子が話し合い、厄払いの祈願として神楽を奉納して難を逃れたことが始まりと言われています。毎年11月2日に奉納され、午後8時から次の日の未明まで夜を徹して行われます。見学に訪れた大西市長は「世代は変わってきたが、滝坂神楽舞は受け継がれてきている。この素晴らしい滝坂神楽舞が今後もずっと続いていったら」とあいさつしました。
神楽舞は神を迎える場を清める「足均」や「参米」で始まり、神が天から降りてくる「天蓋」、神の威力が滝坂の地に幸せをもたらすことを示す「手力男」などが舞われ、最後は神が刀で綱を切る「神明の舞」「舞おさめ」で終わります。この日は6人の子どもが「幣四天」の演目を舞い、会場からは声援と拍手が送られていました。