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5月3日(金曜日)、俵山地区にある麻羅観音で供養祭が執り行われました。
能満寺の村上住職による読経の後、大西市長をはじめとした約20人の来賓や関係者が焼香をし、慰霊を行いました。続いて、保存会の三浦代表が「今年は9月にラグビーワールドカップが開催され、長門市がカナダチームの公認キャンプ地となっていることなどから例年以上の盛り上がりが予想され、この影響から麻羅観音に来る観光客の増加も期待されます。、地域一体となってここの歴史を守っていき、多くの人に伝えていきたいです。」と述べました。
その後保存会のメンバーにより「安田小唄」「大内哀し」「俵山温泉囃子」の舞が奉納され、最後に関係者によるもちまきが行われ、多くの人が集まり、賑わいをみせました。
【麻羅観音の由来】
天文20年(1551年)9月1日、中国地方の太守大内義隆公は家臣の陶晴賢に攻められ、長門湯本温泉の大寧寺で自刃しました。大内義隆公の長子の義尊公は、翌2日、麻羅観音のあった場所にて捕らえられ惨殺されました。末子の歓寿丸は女装して、俵山の山中にかくまわれていましたが、翌年春捕らえられ、麻羅観音のある場所にて殺され、男児の証拠に男根を切られて持ち去られました。これを里人は哀れみ、この社をたてて霊を慰めました。
ここには子宝に恵まれたい人や健康増強への願いを託す参拝者が多く訪れています。