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4月26日(木曜日)、村田清風記念館横の清風神社で、平成30年度清風祭が行われました。
天明3年(1783年)に現在の長門市三隅下沢江で生まれた村田清風は、長州藩の13代藩主毛利敬親に登用され、藩の財政再建のために「防長の四白政策」として四白(紙・ろう・米・塩)の増産を図るなど、長州藩天保の改革に取り組み、明治維新の礎を築いたと伝えられています。
清風祭は、清風の遺徳をしのぶとともに、その功績をたたえるために毎年行われているもので、この日は、地区住民で構成された村田清風顕彰会の会員など約30人が参列。三隅八幡宮の古屋正次宮司が祝詞を奏上し、続いて参列者が順に玉ぐしを捧げました。同会の福江博史会長は「今年は明治維新150年ということで県内で様々な行事が行われている。清風祭は旧三隅村から旧三隅町、現在の長門市とずっと引き継がれてきた行事。この地域に住むものとしてこれからもずっと続けていきたい」と話しました。
式典後は、館内で萩岳風会三隅支部による詩吟の披露や三隅郷土文化研究会による「古地図で巡る長門三隅」と題した史談会が行われたほか、記念館の西側にある三隅山荘(村田清風旧宅)で、お茶会や清風の功績を紹介したビデオ鑑賞が行われました。
また、この日は明倫小学校の6年生34人が社会科の授業の一環として清風祭を見学。「三隅三賢人の一人である村田清風の業績と人柄を知ろう」をテーマに、郷土の歴史を学んでいました。
村田清風記念館は平成30年1月19日(金曜日)にリニューアルオープンし、平成30年1月から3月までの入館者は2,161人と前年同月と比べ、約4.5倍の増加となっています。