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6月24日(日曜日)から、ラポールゆやで文化講演会が開催され、約50人が参加しました。
この講演会は油谷の文化を高める会が主催したもので、山口県埋蔵文化財センターの宮下孝優さんを講師に迎え、現在は靴調査が進められている油谷向津具地区の本郷遺跡や、調査が終了したばかりの本郷山崎遺跡の調査結果などをもとに「本郷山崎遺跡の調査と油谷湾の遺跡」と題して講演が行われました。
講演では向津具半島の「向津具」という名前の由来やそれにまつわる歴史が紹介されたのち、平成29年10月から平成30年3月まで発掘調査の行われた本郷山崎遺跡の調査結果や、平成30年5月から発掘調査が開始された本郷遺跡調査の途中経過などが紹介され、向津具地区には県内でももっとも古くに稲作文化が伝わり、開始されたほか、古墳時代の祭祀あとや古代の瓦の出土などから、かなり古い時代にすでに何らかの勢力が向津具地区に居を構え、暮らしていた可能性が紹介されました。講演終了後は会場から「発掘調査の仮説はどう立てるのか」など質問が出され、宮下講師が答えていました。
油谷向津具地区の本郷遺跡は現在、発掘調査が行われており、発掘調査が終わる9月以降に調査結果などをまとめて説明会などが開かれる予定です。