本文
5月10日(木曜日)、梅雨時期を迎え、災害の未然防止を図るため山口県地域防災計画で指定されている長門市内の危険ため池の点検パトロールが行われました。危険ため池とは、決壊した場合に人命や人家、公共施設に影響を及ぼす恐れがあるもので、長門市内に16カ所あります。5月10日と11日の二日間で危険ため池のパトロールが行われます。
パトロールを前に長門市物産観光センターで、ため池を管理している上川西水利組合の代表なども参加して点検パトロールの概要説明が行われました。会議の冒頭で山口県農林水産部の中野審議監が「山口県には1万か所ため池があり、長門市はその20%が存在する。本格的な梅雨時期を迎える前にため池を点検し、防災対策を積極的に推進したい」と趣旨を説明。大西市長が「市内には16か所の危険ため池がある。老朽化もしており、しっかり整備する必要がある。ハード面もだがソフト面もしっかり充実させ、パトロールを通じてしっかりとした管理をお願いしたい」とあいさつしました。続いて、資料を基にため池管理のポイントなどが参加者に説明された後、現地に出発しました。
西深川にある崩ノ河内第1ため池では、県や市など行政関係者、ため池管理者など約30人が参加してパトロールが行われました。県や市などの関係者が堤体や洪水吐、取水口、底樋などの状況を点検する一方、管理者に対しての避難場所や非常時の連絡先など聞き取り調査を行いました。点検後行われた報告で県の担当者は「堤体の一部に漏水や崩落、浸食の形跡がみられる。梅雨時期を迎えるので、早めに水を抜いて水位を下げるなど管理に心がけてほしい」と管理者へ指導しました。
崩ノ河内第1ため池を管理する上川西水利組合の進藤副代表は「多少問題のある部分があった。今後の管理に気を付けていきたい」と述べました。