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2月6日(火曜日)から、長門市教育委員会1階の「ながと歴史民俗資料室」では、企画展「寄贈された萩焼深川窯作品展」が開催されています。
周南市在住の安堂繁美さんが60年にわたり収集し、平成29年1月に長門市に寄贈した萩焼深川窯の作品を展示するこのシリーズは、同年6月のパート1、10月のパート2に続き今回が最後となり、シリーズ最多の100点が展示されています。
今回は、萩焼深川窯作品の特徴の1つである鮫肌やトカゲ釉薬を使った江戸期~明治期の皿や花瓶、置物などを展示。「桃型菓子器」の箱書きからは、かつて藩が大寧寺の山林を薪山として使用していたことから、優れた作品が献上されていたという、深川窯と大寧寺の関係を見ることができます。
本展を企画した藤井文化財保護指導員は「萩焼深川窯では、藩の御用以外に焼く『自分焼』が認められていました。本企画展でも桃やアワビなど、山・海の恵みを取り入れた自由度の高いデザインが見られます。生活に根差した作品が多く、広く庶民に親しまれていたため、本シリーズは各地から萩焼深川窯作品のファンにお越しいただき、自身の持っている作品と見比べながら楽しんでいただいています」と話しました。
この企画展は3月25日(日曜日)まで行われ、開館時間は9時から17時まで、期間中は土曜・日曜・祝日も開館し、入場は無料です。