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12月1日(金曜日)から、香月泰男美術館では展覧会「香月泰男 画家の食卓」が開催されています。
1950年代に食材を数多く描き、一時期「厨房の画家」の異名をとった香月泰男。当時は画風を模索していた時期でもあり、食材のある風景や、肉・野菜・果物といった食材そのものの絵は、同じモチーフでも描き方の違いを見ることができます。館内には、モチーフごとにまとめられたスケッチや油彩を中心に、香月が愛飲したワインや、自作のなわ椅子、香月家の食卓を知ることのできる雑誌の1ページなど、約80点の作品・資料が展示されています。
同館では、「香月は自身の食卓にあがるものばかりを描いたため、レンガの背景や白いテーブルなど、香月家の台所の風景が繰り返し登場します。年代の異なる同じモチーフの作品を並べることで、比較しながら楽しんでもらえる構成にしています」と来場を呼び掛けています。
本展覧会は、平成30年3月26日(月曜日)まで開催、開館時間は午前9時から午後5時まで、休館日は毎週火曜日となっています(ただし、1月1日(火曜日)は開館)。また、期間中のイベントとして、12月10日(日曜日)午後2時から萩弦楽オーケストラによるクリスマスミニコンサート、2月25日(日曜日)午前11時から学芸員によるギャラリートークの開催が予定されています。