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5月10日(水曜日)、梅雨時期を迎え、災害の未然防止を図るため山口県地域防災計画で指定されている長門市内の危険ため池の点検パトロールが行われました。危険ため池とは、決壊した場合に人命や人家、公共施設に影響を及ぼす恐れがあるもので、長門市内に12カ所あります。この日は工事中の2カ所をのぞく10カ所の危険ため池で浸食や漏水状況、通水能力や破損の状況を点検しました。
油谷蔵小田にある後ヶ迫ため池では、県や市など行政関係者、ため池管理者など約30人が参加してパトロールが行われました。点検パトロールを前に磯部副市長が「全国各地で大きな災害が発生しており、災害に対する市民の関心は高まっています。災害を未然に防ぐためにも点検は重要。日頃から防災への認識を深め、適切な維持管理に努めてほしい」とあいさつをしました。
点検パトロールでは、県や市などの関係者が堤体や洪水吐、取水口、底樋などの状況を点検する一方、管理者に対しての避難場所や非常時の連絡先など聞き取り調査を行いました。
点検後行われた報告で県の担当者は「雑草木の繁茂が見られる。底樋には漏水があり、洪水吐は断面不足で空洞も見受けられる。平成30年度には改修の予定があるがそれまでの間、適正な管理をお願いしたい」と管理者に対して説明しました。