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5月9日(火曜日)、湯本観光ホテル西京で「長門湯本温泉観光まちづくりキックオフシンポジウム」が開催されました。
長門湯本温泉では、地域主導のもとで公民一体となった観光まちづくりが本格的に始動します。その第1弾として開催されたシンポジウムには、湯本地区の住民や市内の事業者など約200人が参加しました。
この日ははじめに、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の村上敬亮参事官から「地域仕事づくりへの挑戦」と題した基調講演が行われました。村上参事官は「他の自治体と同じ産品で競争したり、むやみに大型イベントの開催に取り組むなど、従来の地域戦略では、人口減少に伴い右肩下がりとなる市場に適応するのは困難。地域商社などを通して顧客の輪の中に商材を入り込ませ、誰かに自慢したくなるようなミスマッチや話題性を売りにしていくことが必要」と話しました。
続いて行われたパネルディスカッションには、大西市長、星野リゾートの星野佳路代表、まちづくり事業全体の推進に携わる有限会社ハートビートプランの泉英明代表取締役、湯本地区でのカフェの開業を進める音信プランニングの大谷和弘代表、ながと物産合同会社の山本桂司執行責任者の5人がパネラーとして登壇しました。
それぞれの立場から観光まちづくりへの思いや考え方を話す中で、大西市長は「もう1回来てみたくなるような温泉地、民間が投資をしてくれるようなまちをつくり、外から人が集まることで、仕事が生まれる好循環を生み出したい」と、星野代表は「地域の皆さんにも関心を持って、関与してほしい。集客を増やすというマスタープランの最大の目的を忘れずに、最後は『これで他の温泉地に勝てるのか』という目線で、完成度にこだわっていきたい」と話しました。