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二尊院の仏像2体を修復

ページID:0018300 更新日:2017年3月29日更新 印刷ページ表示
二尊院の田立住職が、約5ヵ月間の修復を終えた2体の仏像を説明する

二尊院の田立住職が、約5ヵ月間の修復を終えた2体の仏像を説明する
高さ98.3cm、一部に金色が見られるようになった「木造阿弥陀如来立像」
高さ97.7cm、全体的に赤色が見られるようになった「木造釈迦如来立像」
ともに鎌倉時代につくられ、国の重要文化財に指定されている
仏像は二尊院の遣迎殿で見ることができる

 3月29日(水曜日)、油谷向津具下の二尊院の本尊「木造釈迦如来立像」「木造阿弥陀如来立像」が、約5ヶ月間の修復を終えて再び披露されました。

 ともに鎌倉時代につくられ、国の重要文化財に指定されている2体の仏像は、昭和28年の修復以来63年が経過し、漆のはがれや浮き上がり、ほこりや虫のふんの付着、かびの発生などが見られていました。そのため、平成28年10月24日から公益財団法人美術院が、京都国立博物館文化財保存修理所で、殺虫・殺菌のためのガスくん蒸や樹脂による漆の剥落止めなどの作業を行いました。

 この日披露された仏像を前に、二尊院の田立智暁住職は「仏像がきれいになったことで、釈迦如来は赤色、阿弥陀如来は金色と、元の色も見えるようになった。手のしわなどに見られる、細かな彫刻の技術も特徴の1つ。これほど長い期間維持してこれたのは、つくる技術と、守る努力があってこそ。多くの人に見ていただければ」と話しました。

 なお、仏像は、二尊院の遣迎殿において、10時から17時まで見ることができます(荒天時や防犯上支障がある場合は休館)。