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3月16日(水曜日)、長門市役所で、市民サービス向上を図る職員研修の報告会が行われました。
平成22年度に始まったこの研修は、入庁3年目までの職員を対象とするもので、民間企業を訪問して現場の実情や問題点を把握し、より良い市民サービスのあり方を考える機会として毎年実施されています。今年度は、20人の職員が「農林業」「水産業」「観光業」「商工業」「市民・自治会」の5チームに分かれ、各企業や自治会長などからヒアリングを行いました。
報告会では、各チームが不安定な収入や人手不足などの課題に対する解決方法を考え、大西市長の前で「農林水産業でのICT活用」「航路やカプセルトイを活用した観光振興」「事業承継や空き店舗利用の支援」などが提言として発表されました。
また、この日は市の自主研究グループの活動報告会が行われ、今年度は3団体が報告を実施。昨年に引き続き、学校備品の活用を研究する「NAGATO R-SITE」では、プランターやベンチを作る小学校での「古材活用教室」や、約500人が来場した「学校備品販売」を開催したことなどを報告しました。
続いて、今年度設立されたグループ「ご当地RPGをつくろう」が、市の歴史やモノ・コトなどの現実とゲームの世界をリンクさせたRPGを制作して、新たな市の情報発信や聖地化による交流人口の拡大を図ろうとする取組を、デモンストレーションを交えて発表。最後に、「『やきとりのまち』から『YAKITORIの聖地』へ」と題した、グループ「二番煎じ」による報告が行われ、市民アンケートの実施や農業・漁業・水産加工業がつながる「やきとりのストーリー化」、映像制作やマーケティングの取組を通した研究の成果が報告されました。
すべての報告を聴いた後、大西市長は「市民サービス向上を図るための提言の中には、過去にやろうとしてできなかったこともあります。その際、どうしてできなかったのかという点で、もう少し掘り下げてもらえればと思います。自主研究グループからは、画期的なアイデアも見られ、今後の研究にも期待しています」と講評を述べました。