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2月19日(日曜日)、長門市地域づくり研修会が仙崎公民館で開催され、地域住民ら約40人が聴講に訪れました。
これは弱体化しつつある集落機能の再生と市民協働団体の活性化を柱とする、協働によるまちづくりの取り組みを進めていくため、市民の研修の場として開催されました。講師を務めたのは「情報工房」の主催者であり、千葉大学など多くの教育機関で教鞭をとっている山浦晴男さんで、「寄り合いワークショップによる地域再生の実例」と題し、全国で行われる「寄り合いワークショップ」による地域再生の実践例を紹介しながら、地域再生のための協働の仕組みづくりについて講演されました。
講演の中で山浦さんは「現在の自治コミュニティーは行事コミュニティー化した自治組織が多く、自分たちの地域の将来を考える視点が欠けている。激変する環境の変化に対応しないと生き残れない」と現状を説明、「寄り合いワークショップによる新たな課題の取り組みとその地域ならではの新しい価値の創造を生み出していくことが必要」と述べました。
続いて、山口大学大学教育機構の林透さんが「学域連携による人材育成プログラム~仙崎地区でのフィールド学習に先立って~」と題し、山口大学の生徒が地域と協働で行っている事例を紹介しました。
参加した住民からは「地域住民自身がないモノ探しをしていたことに気付いた。あるモノ探しをして仙崎の町を盛り上げたい」「自分たちで地域をつくっていくやり方は参考になった」などの感想が聞かれました。
市では集落機能の再生について共通の課題を持つ複数の自治会の合意形成により、NPO法人などの地域活動団体と一体となった地域協働体の設立を目指しており、行政と協力してまちづくりを進める集落機能再生事業に取り組んでいます。