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伝統の滝坂神楽舞

ページID:0016631 更新日:2016年11月2日更新 印刷ページ表示
380年以上続く伝統の滝坂神楽舞

380年以上続く伝統の滝坂神楽舞
4歳の子どもも立派に演目をこなした
神が天から降りてくる様子を表す「天蓋」
演目の中には観衆を喜ばすための喜劇風の舞も
5人の相続争いを門禅博士が調停して平和が訪れる「所務分けの舞」

 11月2日(水曜日)、長門市三隅滝坂地区の黄幡社で県指定無形民俗文化財(国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)に指定されている滝坂神楽舞が行われ、地域住民ら約80人が見守る中、20演目の舞が奉納されました。

 滝坂神楽舞は、黄幡社建立当時、飢饉に襲われ牛馬が病気に倒れたため、氏子が話し合い、厄払いの祈願として神楽を奉納して難を逃れたことが始まりと言われています。毎年11月2日に奉納され、午後8時から次の日の未明まで夜を徹して行われます。現在、滝坂神楽舞保存会32人により保存・伝承されており、滝坂神楽舞保存会の横田新吾会長は「今年は新しく8人の子どもも加わり、夏休みから毎週土曜日に練習をしてきた。これからも大事に育てていきたい」と語りました。また、見学に訪れた大西市長は「日本の伝統文化を本気で伝承している姿に敬意を表します。伝承することで今後はインバウンドの可能性などあり、情報を発信して呼びかけてほしい」とあいさつしました。

 神楽舞は神を迎える場を清める「足均」や「参米」で始まり、神が天から降りてくる「天蓋」や「帯の舞」、神の威力が滝坂の地に幸せをもたらすことを示す「手力男」「当社」などが舞われ、最後は神が刀で綱を切る「神明の舞」「舞おさめ」で終わります。この日は4歳の子どもも「幣四天」の演目を舞い、会場からは声援と拍手が送られていました。