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9月21日(水曜日)、長門大津くじら食文化を継承する会が市内5カ所の特別養護老人ホームに鯨肉を提供しました。
長門大津くじら食文化を継承する会では、特別養護老人ホームの入所者やデイサービスの利用者に、昔食べていた懐かしい鯨肉を食べてもらおうと、平成25年度から毎年敬老の日前後に鯨肉を提供しており、今年で4回目となります。
今年は油谷向津具にある特別養護老人ホーム養寿園に同会のメンバーが出向き、イベントが行われました。同会の上田俊成会長が「この地域は江戸時代から古式捕鯨が盛んで、みなさんも若い頃に鯨肉を食べていたと思います。今日は昔懐かしの味を思い出し、いつまでも健康長寿で過ごしてほしい」とあいさつ。磯部則行副市長は「私も小さい頃、カレーやすき焼きの肉が鯨肉でよく食べていた。長門市は古式捕鯨で栄えた町で節分に大きなものを食べる風習もある。鯨肉を食べてますます元気で過ごしてください」とあいさつしました。あいさつの後、通鯨唄保存会のメンバーが「祝い目出度」「朝のめざめ」の2曲を披露し、入所者は迫力ある唄に聴き入っていました。
その後、昼食として赤身を使った鯨の竜田揚げや赤身と畝の鯨の刺身が振る舞われ、入所者らは「香りが良くて美味しい。懐かしい味です」と感想を話しながら、鯨肉を味わっていました。
この日は市内5カ所の特別養護老人ホームに36kg、809人分の鯨肉が提供され、長門大津くじら食文化を継承する会ではこういった機会に鯨肉を食べてもらい、広く鯨食の普及に努めることとしています。