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7月17日(日曜日)、古式捕鯨の伝統文化が残る長門市通地区で恒例の「通くじら祭り2016」が開催されました。
イベントの一番の見所となる海上古式捕鯨の実演にはシャッターチャンスを求めて多くのカメラマンも来場。通小学校1年生の児童が「鯨が来たぞ〜」と大きな声で叫ぶ、叫り賞歩(たけりしょうぶ)が行われると、赤ふんどし姿の男衆が勢子船で海上の鯨めがけて一斉に漕ぎ出し、4隻の勢子船で鯨を湾内に追い込んで網をかけ銛を打つなど当時の古式捕鯨の様子を再現。最後はハザシと呼ばれる役が鯨の上に飛び乗って鼻切りを行い、「鯨を捕ったぞ〜」と全員で勝ちどきを上げました。
古式捕鯨の実演の最後には撮った母鯨の体内から胎児が運び出され、赤ふんどし姿の男衆と通小学校の児童、通鯨唄保存会のメンバーで通鯨唄を奉納し、亡くなった鯨の供養を行いました。
この日、古式捕鯨の実演に参加するため全国公募で集まった赤ふん隊は12名。参加者は「熊本県の南小国町から地域おこし協力隊の縁でこちらに参加した。古式捕鯨の実演はとても楽しかったし、赤ふんどしを締めると気が引き締まった。くじら資料館で熊本大震災の募金をされていたので感謝したい」と感想を話していました。
この日、あわせて行われた第38回和船競漕大会には小学生の部に3チーム、職域・団体の部に14チーム、支部対抗の部に4チームが出場し、片道90メートルの折り返し全長180メートルのコースを和船を漕いで競漕しました。
結果は次のとおりです。