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これからの農業について語り合う

ページID:0014841 更新日:2016年5月28日更新 印刷ページ表示
参加者全員で自然栽培米の苗を植え付け

参加者全員で自然栽培米の苗を植え付け
昔ながらの道具を使って田植えを行う
安倍昭恵内閣総理大臣夫人も参加された
棚田フォーラムには山口県立大学の学生や大津緑洋高校日置校舎の生徒も
4人のパネラーから取組事例や今後の課題について発表があった

 長門市では平成25年度からながと成長戦略の一環として自然栽培米の供給基地化を目指し、自然農法(無農薬・無肥料)による米づくりを行っています。5月28日(土曜日)、4年目の田植えに合わせて「お田植えフェスティバル&棚田フォーラム」が油谷地区で開催されました。

 「お田植えフェスティバル」には安倍昭恵内閣総理大臣夫人のほか、山口県立国際文化学部の生徒、大津緑洋高校日置校舎の生徒、東後畑営農組合のみなさんが参加しました。開式にあたり大西市長から「米は日本の文化。長門市の美しい棚田を復活させたいという強い思いがあり、自然農法で安心安全なお米を作っていき、高く売ることで農家を支え、米づくりでまちが元気になるようにしたい」とあいさつ、続いて安倍昭恵さんが「昨夜サミットで集まったみなさんに田植えの話をしたら関心を持たれていた。いつか世界の首脳に来ていただきたい。今日は自然の恵みに感謝して、心を込めて植えてほしい」とあいさつしました。その後、参加者全員で昔ながらの道具を使いながら苗を植えていきました。

 田植え終了後、宇津賀多目的交流館で「棚田フォーラム」が開催され、これからの向津具半島の農業について語り合うことを目的に、宇津賀地区や向津具地区で農業を営む4人のパネラーから取組事例が発表されました。パネラーとして参加した百姓庵を営む井上かみさんは「機械に頼らず、昔の道具のみで米づくりをはじめ10年。機械のありがたさがすごくわかった。この地域は景観、食材、人の温かさなど田舎だからこその強みがあり、お金で買えないものがたくさんある。外からの視線を取り入れていけば」と述べました。また、自然栽培米に取り組んでいる大田寛治さんは「孫に安心安全な食べ物を食べさせてやりたいという思いで自然栽培米の取組を始めた。まちづくり協議会も立ち上げ、外部からの意見や視点を受け入れる環境づくりにも取り組んでいる」と自身の活動を発表しました。コメンテーターとして参加した安倍昭恵さんは「農業や田舎に対する考え方が変わってきている。素晴らしい自然の中で自分で食べ物を作り、子どもと暮らすのは一番良い生き方と思う。本当の豊かさとは何かを若い人にも考えてほしい」と述べました。

 市では無農薬・無肥料による差別化を図ることで農家の所得向上につなげ、後継者確保を目指しています。自然栽培米は平成25年度は22a、平成26年度は60a、平成27年度は136a栽培と徐々に取組を広げており、収穫したお米はながと物産合同会社やJA長門大津農業協同組合を通じて販売しています。