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12月1日(火曜日)、ながと歴史民俗資料室で企画展「ながと大内湯けむり街道」が始まりました。
萩と下関を結ぶ旧街道である赤間関(あかまがせき)街道には、萩市明木を経由する「中道筋」、下関市川棚を経由する「北浦道筋」、そして湯本と俵山を経由する「北道筋」の3本の街道があり、萩往還と同様に山陰と山陽をつなぐ主要な街道として利用されてきました。
北道筋のうち、大内義隆終えんの地である大寧寺に近い長門湯本温泉と歴代長州藩主の入湯記録が残る俵山温泉とを結ぶおよそ10kmの道が、中国経済連合会・国土交通省中国地方地方整備局が推進する夢街道ルネサンスから平成22年に「ながと大内湯けむり街道」として認定されています。旧街道はながと大内湯けむり街道協議会により、倒木の除去などの保全活動が定期的に行われています。
今回の企画展は、県内に7つある夢街道ルネサンス認定地区の紹介や、村田清風や伊能忠敬と旧街道とのかかわりを示す資料、赤間関街道の各所の絵図などの資料が展示されています。
文化財保護室の上田文化財保護指導員は、「長門市を通る赤間関街道の存在を知っていただき、身近にある道を通して長門市の歴史に触れるきっかけとなれば幸いです。」と話しました。
企画展は1月17日(日曜日)まで、年末年始を除いて休館日なしで開催されます。また、12月13日(日曜日)には、ギャラリートークとながと歴史民俗資料室周辺の旧街道を歩くイベントが予定されています。
※旧街道は土砂の崩落などで足元が良くない箇所があり、猪・鹿と遭遇することも考えられるため、ひとりで歩くのはご遠慮ください。