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11月10日(火曜日)、深川小学校内にある萩総合支援学校長門分教室で、デイジー図書を活用した地域公開授業が行われました。
デイジー図書とは、パソコンを利用して、本文の文字・画像に合わせて音声が再生され、一人ひとりがそれぞれ最も読みやすい形で読書をすることができる電子図書です。長門分教室では昨年から導入しています。
この日は国語の授業で、ウクライナ民話の「てぶくろ」をデイジー図書を活用して学習しました。子どもたちは、自分でパソコンを操作しながら、物語を読んでいき、わかりにくかったところは、戻って再生したり、文字を大きくしたりして理解を深めていました。筋力が弱かったり、まひがある人にとって、本のページをめくることが読書をする上でのハードルとなっていましたが、デイジー図書はパソコン操作によりページを進めることができます。
その後、物語に出てきた動物を登場順に並び替えたり、先生が示したセリフがどの動物が話したものだったかを考えたりしました。授業を受けた児童は「本が好きなので、毎日読んでいます。デイジー図書は普通の本よりわかりやすいです。年度末までにあと60冊読みたいです。」と話してくれました。
長門分教室の西永教頭は「デイジー図書は、授業だけでなく、ふだんの読書や長期休暇中に家庭でも使っています。障害がある子どもたちの「本を読むたいへんさ」を解消してくれています。視覚と聴覚を使って読むので、学習障害や発達障害の人にも使いやすくすばらしい図書です。デイジー図書を導入してから、子どもたちが積極的に読書に取り組むようになりました。これからも継続して活用していきたいです。」と話しました。
デイジー図書は山陽小野田市のボランティアグループ「山陽小野田デイジーの会」が制作し、山口県立図書館で貸し出しを行っています。
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