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虫送りの伝統神事 サバー送り

ページID:0031812 更新日:2020年7月4日更新 印刷ページ表示
先頭の人が鐘を叩きながら出発

先頭の人が鐘を叩きながら出発
飯山八幡宮での虫除けの神事
今年はマスク姿で人形を運ぶ
境川を経由したのち日置地区に運ばれる

 7月4日(土曜日)、江戸時代から行われている虫送り神事「サバー送り」が東深川の飯山八幡宮で行われました。

 サバー送りでは、「サバーサマ」、「サネモリサマ」と呼ばれる2体のわら人形を飯山八幡宮から下関市まで送り継ぎます。「サバーサマ」は、稲の害虫ウンカが神格化したもので、「サネモリサマ」は源平合戦で討ち死にした斎藤実盛を指すといわれています。住民がリレー方式で地域外に送り出していくことで、稲の害虫を追い払うもので、県の無形民俗文化財に登録されています。

 今年は、6月27日に藤中地区の有志でわら人形の製作が行われました。人形には和紙に描かれた顔と神の兜、陣羽織、竹で作られた刀が添えられます。飯山八幡宮で神事が行われた後、今年の引き受け地区である中山地区の5名により抱えられ、西深川境川方面に向けて出発しました。

 わら人形はその後、日置長崎、黄波戸、古市、油谷久富、人丸、河原、伊上を経て下関市豊北町粟野まで運ばれます。最後はぼろぼろになった時点で燃やされたり、「サバーサマ、カラヘイケ」と唱えて海に流されたりすると言われています。