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11月22日(金曜日)、ルネッサながと文化情報ギャラリーで「舞鶴引揚記念館 全国巡回展 in 仙崎 〜引き揚げの記憶と平和への願いを世界へ!未来へ!〜」が開幕し、オープニングセレモニーが行われました。
本企画展は、京都府舞鶴市が所蔵する「シベリア抑留」と「引揚事業」に関する資料が、ユネスコ世界記憶遺産に登録されたことを契機として、薄れゆく引き揚げの歴史と平和への願いを国内外に発信する目的で、平成28年度から全国巡回展として開催されています。
オープニングセレモニーでは舞鶴市の堤茂副市長が「舞鶴市は昭和20年から13年間で66万人の引揚者を迎えた。本企画展は平成28年度より全国巡回している。史実が徐々に風化しつつ中で、戦争も引揚の歴史も過去の記憶にしてはならず、次世代へ継承することで、平和な国際社会が築かれると確信している。仙崎も舞鶴も引き揚げの記憶を有する町として、地元の皆さんに展覧会を見てもらえることは意義深いと思う」とあいさつ。長門市の大西市長は「仙崎港には約41万人が引揚げた歴史がある。終戦後、戦争の記憶が風化していく中、改めて平和の尊さを知るためにも多くの人に見てほしい」と述べました。
展覧会には、白樺日誌や端野いせ氏のハガキなど45点のユネスコ世界記憶遺産登録資料のほか、シベリア抑留中に使用していた生活用品などの実物資料やパネル、レプリカなど計126点が展示されています。また、長門市仙崎の引揚げ資料として、仙崎港上陸の様子などを写した写真パネルやシベリア抑留を経験した画家香月泰男の資料なども展示されています。
本企画展の会期は12月1日(日曜日)までで、入場は無料。