本文
7月15日(月曜日)、長門市歴史民俗資料室で企画展「速報公開 本郷山崎遺跡・本郷遺跡発掘品」がスタートしました。
これは長門市油谷向津具地区で調査・発掘された本郷山崎遺跡・本郷遺跡の出土品を展示し、遺物を通じて得られた当時の人々の暮らしなど、貴重な成果をわかりやすく伝える事を目的に開催されています。
企画展では同遺跡から発掘された弥生土器や須恵器、石包丁、勾玉など、貴重な出土品のほか、調査発掘をした当時の新聞記事などがパネルで紹介されています。
企画した文化財保護室では「太古の眠りから覚めた発掘品を展示しています。油谷地区は大昔、どんな様子だったのか、のどかな田園風景の地下に眠る古代人の暮らしに思いを巡らせてほしい」と来場を呼びかけています。
この企画展は8月31日(土曜日)まで、土日祝日も開館しており、開館時間は9時から17時。入場は無料です。
また、この日は山口県埋蔵文化財センターの宮下孝優氏が講師として「本郷山崎遺跡・本郷遺跡の調査」と題して講演。同遺跡の発掘調査に携わり、出土品を分析した結果などを図や写真を使って説明しました。「本郷山崎遺跡は、県内最古の弥生時代前期、稲作の痕跡が遺る遺跡であり、本郷遺跡は古墳時代の祭祀遺物がもっとも多く出土している」など、遺物を調査してわかったことを話していました。