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長門湯本温泉観光まちづくり計画が進む長門湯本温泉で、計画の核となる恩湯等施設整備にかかる起工式が、4月15日(月曜日)に恩湯跡地で開催され、恩湯施設等整備を行う長門湯守株式会社や行政関係者、地元住民ら約40人が出席しました。
起工式は飯山八幡宮の上田久充宮司により神事が執り行われ、長門湯守株式会社の伊藤就一・大谷和弘共同代表や設計業者である設計事務所岡昇平の岡共同代表、施工業者であるヤマネ鉄工建設株式会社の山根正寛代表取締役が鍬入れの儀を行いました。また、大西市長や湯本温泉旅館協同組合の伊藤孝身理事長ら出席者により、玉串奉納の儀が行われました。
出席した大西市長は「恩湯が長い歴史の中で果たしてきた役割は大きい。その歴史を守ろうと若い人たちを中心に立ち上がったことで、長門湯本温泉観光まちづくりは成功すると確信した。令和の時代に、長門湯本温泉の再生元年として、新しい時代とともに力強く進むことを確信しています」とあいさつ。
続いて、長門湯守株式会社の伊藤共同代表が「公開プロポーザルで事業者に選定されてから約1年2カ月、多くの人の支えによって今日の起工式を迎えることができ、深く感謝しています。600年の歴史を誇り、地域に愛されてきた温泉を、神授の湯として大切に使用し、後世に伝えていくために恩湯を建設します。起工式を終え、これから着工となりますが、工事の安全と無事完成することを願っています」と述べました。
新しい恩湯等施設は恩湯施設が鉄骨造一部木造の平屋建て、延床面積275.35平方メートル、飲食施設が鉄骨造平屋建てで、延床面積60.68平方メートルで、総事業費は約2億7,500万円。恩湯の源泉が岩盤から流れ出る全国的にも貴重な岩盤湧出であることから、岩盤湧出を眺めながら入浴できるような設えが予定されており、今年の秋以降に営業を開始する予定です。