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3月19日(火曜日)、こころの健康づくり講演会が、三隅保健センターで開催され、や福祉関係者ら約100人が聴講に訪れました。
市では、平成28年4月の自殺対策基本法の改正に伴い、平成30年度に「長門市自殺対策計画」を策定し、「~生き心地の良い、やさしいまち長門~」の実現を目指して、さらに関係機関、関係団体、地域住民と連携して自殺対策に取り組んでいくことにしています。その取組の一つとして、自殺対策に関する理解を深めてもらうことを目的に、こころの健康つくり講演会が「自殺と孤独死について」と題して開催されました。
講演にあたり、主催者を代表して市の川野美智明市民福祉部長が、「自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、過労、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤立など様々な社会的孤立があることが知られています。講演会を通しまして、ご自身のこころの健康について関心をもっていただくとともに、家族を初め友人など周囲の人々への思いに気づき、見守ることができるといった活動につながることを期待しています」と挨拶しました。
講演会では、医療法人杏祐会三隅病院院長の國生誠司氏が、統計をもとに自殺・自傷・孤独死が全国では年間3万人を超えていると説明。続いて長門市の自殺者の傾向について60歳~70歳代の男性、「アイデンティティー喪失型」「介護疲れ型」などが多いといった情報が示されました。自殺や自傷を行っている人への関わり方としては「自殺なんて馬鹿なことは考えてないよね?」「自傷はやめなさい」「親からもらった体は大切にしなさい」といった言葉が逆効果であり、本人の考えに耳を傾けることが効果的だと述べられました。