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長門市出身の童謡詩人、金子みすゞの墓前祭が命日である3月10日(日曜日)、遍照寺で執り行われました。今年は90回忌となる年ともあり、金子みすゞさんの長女ふさえさんを始め、全国から約100人が参列しました。
金子みすゞの菩提寺である遍照寺の倉本優善住職の読経の後、ふさえさんや児童文学作家あまんきみこさん、金子みすゞ記念館の矢崎節夫館長が焼香、続いて参列者全員が焼香し、冥福を祈りました。
みすゞさんの長女ふさえさんは「全集を発刊した時が55回忌、今年が90回忌ということで、矢崎館長や皆さんのお陰でずっと続けていただき、感謝します。一番みすゞが喜んでると思う。母は昔は遠い人でしたが、今は一番身近に感じます。皆さんのお陰で今日を迎えられたことに感謝しています」と感想を述べました。
また、矢崎館長は「皆さんのお陰でみすゞさんは生きていると実感できます。作品を書いたから生きていると思います。これからもみすゞさんの童謡を大事にしていきたいし、毎年、皆さんと顔を合わせたい。心からお礼申し上げます」とお礼の言葉を述べました。
また、この日は金子みすゞ少年少女が「夢売り」「朝と夜」「花のたましい」「わらい」の4曲を披露し、来場者は澄んだ歌声に耳をすませていました。