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11月23日(金曜日)、長門市発達障害支援啓発後援会・発達障がいを考える会ブルースター第15回講演会が長門市地域医療連携支援センターで開催され、約70人が聴講に訪れました。
これは長門市と発達障がいを考える会ブルースターが主催したもので、講演会の開催により発達障害児・者とその家族への支援、発達障害に関する社会的啓発の向上を図ることを目的としています。
15回目を数える今回の講演会では、山口大学教育学部教授の木谷秀勝氏を講師に招き、「青年期ASDの『自己理解』プログラムから見える支援のあり方」と題した講演が行われました。講演の中で木谷教授は、青年期ASDの自己理解の重要性や自己理解プログラムの実践事例から支援のポイントを紹介。健常者の視点からの支援ではなく、当事者のための支援の必要性や東京のモデルでなくそれぞれの地域で暮らしていくためのスキルを獲得することなどを訴えました。講演後の質疑応答では、参加者から高校大学の移行支援についてや薬の服用についてなど様々な質問が寄せられていました。
講演終了後、主催者を代表して発達障がいを考える会ブルースターの前田和治さんがブルースターの会の名前の由来を紹介し、「15年前、何もない時代に親の会をつくりました。無理はせずやれることをやろうとしてきたことが長く続けられた要因。これからも肩ひじ張らず活動を続け、子どもたちが地域で豊かに生活していく手助けをしたい」とあいさつしました。
なお、発達障がいを考える会ブルースターは、11月21日に平成30年度「子供と家族・若者応援団表彰(子供・若者育成支援部門)」において内閣特命担当大臣表彰を受賞しています。