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明治維新をなぞる特別講演会が開かれる

ページID:0023594 更新日:2018年8月18日更新 印刷ページ表示
明治150年記念の村田清風特別講演会。全2回のうちの1回目

明治150年記念の村田清風特別講演会。全2回のうちの1回目
この日は約130名が講演会を聴講した
三隅野波瀬出身の慶応義塾大学文学部准教授上野大輔氏
「上野先生の講演は、一義を得る感動的なひと時である」と松浦教育長
明治維新に関しての質問も行われた

 8月18日(土曜日)、明治150年記念村田清風記念館特別講演会が、長門市役所三隅支所で開催され、約130名が聴講しました。

 この特別講演会は、山口県全域で取り組まれている「明治150年」に関連して行われるもので、2回講演の第1回目の特別講演会となります。演題は「明治維新と長州藩士」と題し、三隅野波瀬出身で慶應義塾大学文学部准教授の上野大輔氏が、講演を行いました。講演にあたり松浦正彦教育長が「長門市には長門市なりの明治150年らしい考えてきました。上野先生の講演は、一義を得る感動的なひと時であると思います」と挨拶しました。

 講演が始まると、上野大輔氏は、母校の明倫小学校や浅田小学校、三隅中学校の校歌の一節に、村田清風が息づくことを紹介。続いて、「明治維新の歴史的な位置」を説明し、安土桃山時代から江戸時代までの近世が、明治維新によって終わりを告げ、今日まで続く近世となったことを学術的な側面から論じました。また江戸時代末期の混乱である「打ちこわし」や「国外からの圧力」と言った内憂外患が、明治維新のきっかけであったことを説明。三隅地区の「打ちこわし」の様子も紹介され、聴講者は熱心に聴き入っていました。後半では、「長州藩士の動向」に視点が移り、村田清風や吉田松蔭、周布政之助が残した文書から、長州藩士が国難に対し、如何にして乗り越えようとしたのかを紐解きました。

 第2回目の講演は、11月24日(土曜日)14時から、上野大輔氏が「神と仏の明治維新」の演題で講演。さらに毛利博物館顧問山口県地方史学会名誉会長の小山良昌氏が「周布政之助の生き様」の演題で明治維新に迫ります。